WEBサイトの構築で最も使われているWordpressですが、フレームワークではなくCMSなだけに、コードベースに管理することが出来ず、デプロイが辛いという問題があります。
みなさんは、wordpressのデプロイには何を使っていますか?
僕は、以前はFTPやGitを使ってデプロイしていました。しかし、Wordmoveを使うようになってからはデプロイ作業にかかる時間も激減し、デプロイする時に今回のデプロイは何を作業すれば良いかというのを考えることが無くなりました。精神的にもとても楽です。
本記事では、
- wordpressサイトのデプロイ作業のどのような点が辛いか、
- Wordmoveを使うとどのようになるのか
- Wordmoveを利用するには何が必要か
- Wordmoveを使った場合のワークフロー
- Wordmoveを利用する上での注意点
といった点について説明します。
目次
なぜWordpressサイトのデプロイ作業が辛いのか
WordPressサイトに、新しい機能やページテンプレートを追加するような改修を行った場合、デプロイにはソースコード + アップロードファイル + データベースを更新する必要があります。
FTPを使ったデプロイの場合は、ソースコードのアップ + 管理画面でぽちぽちするという作業が必要です。
これにより、下記のような問題が出てきます。
- 開発 → 検証 → 本番環境 とそれぞれ手動で更新するため、必要な作業を明確にしなければならない & それぞれの環境で更新作業が必要
- 記事のIDに依存する機能の場合、それぞれの環境でずれているため、分岐が必要になる
- デプロイ作業にある程度時間がかかり、サイトに不整合な時間が生じる可能性がある
特に「1」や「2」の問題が辛いですね。なぜこのような問題が生じるのでしょうか。
それは、各環境でDB等の情報が異なること、またそれらの情報をまとめてアップできないことにあると思います!
Wordmoveを使うとどうなるのか
Wordmoveを使うと、ソースコード・アップロードファイル・データベースの情報をコマンド一発でアップすることが出来ます!
wordpressはデータベースにサイトのURLも含まれていますが、こちらについても各環境で書き換えてくれます。
さらに、本番環境からローカル環境へデータを落としてくることもできますので、開発環境と本番環境を同じ状態にして開発することが出来ます!
Wordmoveを利用するには何が必要か
WordmoveはRubyで動作しているため、ローカルにRubyをインストールしている必要があります。
また、サーバーにSSH接続してファイルのアップロードなどを行うため、SSHで接続できる必要があります。またデータベースを操作するため、SSHユーザーがデータベースにアクセスできる必要もあります。
Wordmoveの使い方に関しては、こちらの記事が丁寧に開設されていて参考になります。
WordMoveでWordPressの本番環境とローカル環境をらくらく同期する方法
Wordmoveを使った場合のワークフロー
Wordmoveを使った場合のワークフローは、以下のようになります。
- サイトの最新の情報をローカルにダウンロードする(wordmove pull)
- ローカルで開発を行う
- 開発が完了した状態を本番にアップロードする(wordmove push)
「1」「3」はコマンド一発で済むため、とてもシンプルなワークフローになります。
Wordmoveを利用する上での注意点
とても便利なWordmoveですが、利用する上で注意点がいくつかあります。
各環境で異なっていて欲しい情報も同じになる
データベースを同期させる場合、お問い合わせなど、各環境で異なっていて欲しい情報も全て同じになってしまいます。
お問い合わせはデータベースに保存して管理している場合は、データベースの同期はしない方が良さそうです。
マルチサイトに未対応
残念ながらwordmoveはマルチサイトに対応していません。
SSH出来なければならない
wordmoveを導入する上で、これが一番の課題になるかもしれません。
受託で制作を受けている場合は、お客さまが管理しているサーバー上に構築する場合もありますので、SSHログインを許可してもらえないことも。
「SSH」と「SSHユーザーがデータベースの読み書き」が出来れば良いので、交渉してみる価値はあるかと思います。
最後に
最後に本記事の内容をまとめると、
- wordmoveを利用すると、コマンド一発でデプロイが可能
- ローカルに落とすことも可能であり、本番環境と同様の状態で開発が可能
- 導入におけるサーバー要件は、「SSH」「データベースの読み書き権」のみ
- 注意点がいくつかある
となります。wordpressのデプロイに悩んでいる方は、是非wordmoveの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
コメントを残す