XSERVERに、Laravelのアプリケーションを構築する方法をまとめました。
Laravelの良いところは、PHPが動作すれば利用することができるところですね。
XSERVERでも、もちろんLaravelを利用することができます。
XSERVERでLaravelを利用する時に役立ててください。
目次
Laravelの動作要件
公式ドキュメントによると、最新版のLaravel5.7は以下の要件が必要です。
PHP >= 7.1.3
OpenSSL PHP拡張
PDO PHP拡張
Mbstring PHP拡張
Tokenizer PHP拡張
XML PHP拡張
Ctype PHP拡張
JSON PHP拡張
BCMath PHP拡張
あと、フロントエンドのCSSやJavaScriptをビルドするためにNode.js、タスクスケジュール利用するためにcronが利用できるようになれば、基本的に問題無いと思います。
XSERVERを契約
まずは、XSERVERを契約します。
XSERVERは、
- 10日間の無料お試し期間
- 最低利用日数無し
なので、テスト用に登録してみると良いと思います。
契約してから支払い設定をせずいればお金はかかりません。お試し期間を過ぎるとサーバーは停止となります。
XSERVERにアクセスして、サーバー無料お試しより申し込みましょう。
SSHを設定する
SSHでログインできるように設定します。
自分の公開鍵を使用してログインすることができますので、設定方法は下記を参照ください。
PHPのバージョンを変更する
CLIで利用するPHPのバージョンを変更します。
デフォルトでは5系のPHPが設定されていますので、最新の7系に変更しましょう。
※ CLIとWebサーバーで利用するPHPのバージョンは異なるので注意です。WebサーバーのPHPのバージョンは管理画面で変更することができます。
利用できるPHPのバージョンを確認
$ find /opt/php-*/bin -type f -name 'php'
/opt/php-5.1.6/bin/php
...(省略)
/opt/php-7.2.6/bin/php
シンボリックリンクを作成する
利用したいバージョンをPHPのシンボリックリンクを作成します。
$ mkdir $HOME/bin
$ ln -s /opt/php-7.2.6/bin/php $HOME/bin/php
パスを通す
先ほど作成した$HOME/bin
が読み込まれるようにパスを修正します。
$ vi ~/.bash_profile
- PATH=$PATH:$HOME/bin
+ PATH=$HOME/bin:$PATH
再読み込みします。
$ source ~/.bash_profile
PHPのバージョンが切り替わっていることを確認。
$ php -v
PHP 7.2.6 (cli) (built: May 30 2018 21:41:35) ( NTS )
Copyright (c) 1997-2018 The PHP Group
Zend Engine v3.2.0, Copyright (c) 1998-2018 Zend Technologies
これで、PHPのバージョンが7.2.6
に変わりました。
composerは、既にインストールされています。(2018年12月6日時点で、バージョン1.7.2)
Node.js をインストール
フロントエンドのビルドのため、node.jsをインストールしておきます。
こちらの記事に、nodebrewを使ってインストールする方法が詳しく載っています。
XSERVER(エックスサーバー)にNode.jsをインストールするときはnodebrew使うと楽
Laravelをインストールする
Laravelのインストーラーをダウンロード。
$ compose require laravel/installer
公開用のディレクトリに移動。
$ cd ~/[ドメイン名]/public_html/
Laravelアプリを新規作成。
$ ~/vendor/bin/laravel new sample
.htaccess
の設定。
RewriteEngine On
RewriteRule ^(.*)$ sample/public/$1 [QSA,L]
以上で、サイトにアクセスすると、初期の画面が表示されるようになりました。
cronの設定
Laravelのスケジューラーを利用する場合は、cronを設定します。
XSERVER管理画面のcron設定より、下記のように設定します。
| 項目 | 値 |
|:—|:—|
| 分 | * |
| 時間 | * |
| 日 | * |
| 月 | * |
| 曜日 | * |
| コマンド | /usr/bin/php7.2 /home/[アカウント]/[ドメイン]/public_html/sample/
artisan schedule:run >> /dev/null 2>&1 |
[アカウント]
、[ドメイン]
は任意の値に変更してください。
さいごに
以上で、XSERVERにLaravelアプリケーションの構築は完了です。
XSERVERを利用して、快適なLaravelライフを送りましょう。
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